「筋トレをした後の一服がたまらない…」
「タバコを吸ったほうが、筋トレの集中力が上がる気がする」
非喫煙者の方は?かもしれませんが、筋トレ前後のタバコってなぜか美味しいんですよね。
私も元々喫煙者でしたので、その気持ちはよく分かります。
筋トレ前の景気づけに一服、そして筋トレ後に一服、とよくタバコを吸っていました。
しかし筋トレとタバコというと、そのイメージは矛盾していますよね。
筋トレは健康的なイメージなのに対し、タバコはどう考えても健康に悪いイメージがあります。
明らかに身体に悪いイメージのあるタバコですが、筋トレにどんな影響を与えているのでしょうか?
タバコが筋トレに与える影響① 体力が落ちる
タバコを吸うことで体力が落ち、トレーニング中に追い込みづらくなってしまいます。
これはタバコに含まれる一酸化炭素が血中のヘモグロビンと結びつくことで、ヘモグロビンが筋肉へ酸素を運び込むのを妨害してしまうからです。
酸素が十分に筋肉に送り込まれないと、筋肉が酸欠状態となります。
すると息が上がりやすくなってしまいます。
このように体力が落ちてしまうことで、セット最後の一回、きつくなってからの最後の追い込みが出来なくなってしまい、パフォーマンスが低下してしまうのです。
タバコが筋トレに与える影響② 筋肉の回復が遅くなる

タバコに含まれる一酸化炭素の影響で、筋肉の超回復が遅れてしまいます。
一酸化炭素による酸素の運搬妨害は、体力の低下だけでなく、疲労回復も妨げます。
酸素が筋肉にうまく運び込まれなくなることで、代謝が落ちるので、筋肉の超回復に通常よりも時間がかかってしまいます。
タバコが筋トレに与える影響③ 病気になりやすくなる
タバコを吸うことで、体内の活性酸素が増えてしまい、いろいろな病気を引き起こすきっかけとなります。
タバコを吸うことで体内で多く発生する活性酸素、これはガンのリスクを高めるだけではなく、あらゆる病気のリスクを引き起こします。
活性酸素とは本来、免疫機能の維持や代謝の調節など、身体に良い役割もあるのですが、問題なのは量が増えすぎてしまうことです。
増えすぎた活性酸素は、体内の細胞を攻撃し、病気や老化の原因となってしまいます。
タバコが筋トレに与える影響④ 男性ホルモンが増える
これはタバコが筋トレにもたらす唯一のメリットかもしれません。
実はタバコを吸うことで、テストステロン、通称男性ホルモンの分泌量が増えるのです。
男性ホルモンが増えることで筋力向上につながるので、筋トレの効率はアップすると言えます。
できればタバコは吸わないようにしよう

筋トレの効果を最大にしたい、と思うのであればタバコはなるべく吸わない方が良いです。
ボディビルダーの方の中にも喫煙者の方がいるので、タバコを吸うと絶対に効果が出なくなる、というわけではないのですが、やはり筋トレの効率を考えると、禁煙するべきです。
ただ急に禁煙するのはかなり難しいと思いますし、禁煙を強行した挙句、それがストレスとなってコルチゾールが分泌されてしまうと、筋肉にとって逆効果にもなりかねません。
禁煙が難しいという方は、まずはタバコが筋トレに与える影響を知ることから始めましょう。
ちなみに私ももともと10年以上タバコを吸っており、禁煙するどころかむしろタバコを愛していましたが、先日ふとしたきっかけで禁煙に成功しました。
そんな私がタバコをやめることができたのは、↓の本がきっかけです。

活字はちょっと…という方に、マンガ版もあります↓

この本をざっくり要約すると、「我慢する禁煙は続かない、タバコを吸わない理由を個人が納得できるようになったら禁煙する」というものです。
少しでもタバコを止めたい、禁煙したい、と思っている方は一読の価値ありですよ。