2019年、日本で開催されたラグビーワールドカップは日本代表の活躍もあって大盛り上がりとなりましたね。
2019年大会では大活躍だった日本代表ですが、実はそれまでの道のりは前途多難なものでした。
この記事では、1987年に開かれたラグビーワールドカップ第1回大会から、2019年に開かれた第9回大会までの日本代表の戦績をまとめました。
ラグビーワールドカップ第1回大会(1987年)
- 開催地:オーストラリア、ニュージーランド
- 開催期間:5月22日~6月20日
- 優勝国:ニュージーランド
- 準優勝国:フランス
- 日本代表HC:宮地克美
- 日本代表キャプテン:林敏之(PR)
ラグビーがプロ化する前に開かれた、第一回大会。
オールブラックスがその強さを世界に見せつけた、また日本代表が世界との差を知るきっかけとなった大会です。
1戦目 アメリカ(1987年5月24日)
日本 18 ー 21 アメリカ 敗北
2戦目 イングランド(1987年5月30日)
日本 7 ー 60 イングランド 敗北
3戦目 オーストラリア(1987年6月3日)
日本 23 ー 42 オーストラリア 敗北
ラグビーワールドカップ第2回大会(1991年)

- 開催地:イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス
- 開催期間:10月3日~11月2日
- 優勝国:オーストラリア
- 準優勝国:イングランド
- 日本代表HC:宿澤広朗
- 日本代表キャプテン:平尾誠二(CTB)
ミスターラグビーこと平尾誠二率いる日本代表が、ジンバブエを相手にワールドカップ初勝利を挙げた大会です。
1戦目 スコットランド(1991年10月5日)
日本 9 ー 47 スコットランド 敗北
2戦目 アイルランド(1991年10月9日)
日本 16 ー 32 アイルランド 敗北
3戦目 ジンバブエ(1991年10月14日)
日本 52 ー 8 ジンバブエ 勝利
ラグビーワールドカップ第3回大会(1995年)
- 開催地:南アフリカ
- 開催期間:5月25日~6月24日
- 優勝国:南アフリカ
- 準優勝国:ニュージーランド
- 日本代表HC:小藪修
- 日本代表キャプテン:薫田真広(HO)
アパルトヘイト政策に対する制裁のため、ワールドカップから追放されていた南アフリカが初めてワールドカップに参戦し、ホスト国として初優勝を飾りました。
当時の大統領であるネルソン・マンデラが、南アフリカのキャプテンであったフランソワ・ピナールにトロフィーを手渡すシーンは、この大会を象徴する名場面です。
ちなみに、この時の南アフリカ代表の活躍は「インビクタス」という名で映画化されました。
1戦目 ウェールズ(1995年5月27日)
日本 10 ー 57 ウェールズ 敗北
2戦目 アイルランド(1995年5月31日)
日本 28 ー 50 アイルランド 敗北
3戦目 ニュージーランド(1995年6月4日)
日本 17 ー 145 オーストラリア 敗北
ラグビーワールドカップ第4回大会(1999年)
- 開催地:ウェールズ、イングランド、フランス、スコットランド、アイルランド
- 開催期間:10月1日~11月6日
- 優勝国:オーストラリア
- 準優勝国:フランス
- 日本代表HC:平尾誠二
- 日本代表キャプテン:アンドリュー・マコーミック(CTB)
ミスターラグビーこと平尾誠二がヘッドコーチとして日本代表を率いた本大会。
初の外国人キャプテンを起用し挑むも、世界の壁を破ることができず、勝利を飾ることは出来ませんでした。
ちなみに現日本代表HCのジェイミー・ジョセフが、日本代表のナンバーエイトとして出場していました。
1戦目 サモア(1999年10月3日)
日本 9 ー 43 サモア 敗北
2戦目 ウェールズ(1999年10月9日)
日本 15 ー 64 ウェールズ 敗北
3戦目 アルゼンチン(1999年10月16日)
日本 12 ー 33 アルゼンチン 敗北
ラグビーワールドカップ第5回大会(2003年)

- 開催地:オーストラリア
- 開催期間:10月10日~11月22日
- 優勝国:イングランド
- 準優勝国:オーストラリア
- 日本代表HC:向井昭吾
- 日本代表キャプテン:箕内拓郎(FL)
4回大会まではすべて南半球の国々がワールドカップを制していましたが、本大会でキックの名手、ジョニー・ウィルキンソン率いるイングランドが優勝し、北半球初の王者となりました。
この大会から、1プールあたりのチーム数が4→5チームに増え、大会期間も長くなりました。
1戦目 スコットランド(2003年10月12日)
日本 11 ー 32 スコットランド 敗北
2戦目 フランス(2003年10月18日)
日本 29 ー 51 フランス 敗北
3戦目 フィジー(2003年10月23日)
日本 13 ー 41 フィジー 敗北
4戦目 アメリカ(2003年10月27日)
日本 26 ー 39 アメリカ 敗北
ラグビーワールドカップ第6回大会(2007年)

- 開催地:フランス、ウェールズ、スコットランド
- 開催期間:9月7日~10月20日
- 優勝国:南アフリカ
- 準優勝国:イングランド
- 日本代表HC:ジョン・カーワン
- 日本代表キャプテン:箕内拓郎(FL/NO8)
元オールブラックスの英雄で、第1回のワールドカップでも活躍したジョン・カーワンをヘッドコーチに起用。
第2回大会以来の勝利を狙う日本代表でしたが、カナダ代表と惜しくも引き分け、勝利とはならなかったものの、連敗を13でストップさせました。
カナダ戦の試合終了間近にコンバージョンキックを成功させ、見事引き分けに持ち込んだ大西将太郎選手の映像はよく見かけますね。
1戦目 オーストラリア(2007年9月8日)
日本 3 ー 91 オーストラリア 敗北
2戦目 フィジー(2007年9月12日)
日本 31 ー 35 フィジー 敗北
3戦目 ウェールズ(2007年9月20日)
日本 18 ー 72 ウェールズ 敗北
4戦目 カナダ(2007年9月25日)
日本 12 ー 12 カナダ 引分
ラグビーワールドカップ第7回大会(2011年)
- 開催地:ニュージーランド
- 開催期間:9月9日~10月23日
- 優勝国:ニュージーランド
- 準優勝国:フランス
- 日本代表HC:ジョン・カーワン
- 日本代表キャプテン:菊谷崇(FL)
前回大会から引き続きジョン・カーワンがヘッドコーチを務め、悲願の勝利を狙うも、カナダと引き分けるのが精一杯、果たして勝利することはなりませんでした。
またラグビー王国であるニュージーランドが、第1回大会から遠ざかっていた優勝をようやく果たした大会でした。
1戦目 フランス(2011年9月10日)
日本 21 ー 47 フランス 敗北
2戦目 ニュージーランド(2011年9月16日)
日本 7 ー 83 ニュージーランド 敗北
3戦目 トンガ(2011年9月21日)
日本 18 ー 31 トンガ 敗北
4戦目 カナダ(2011年9月27日)
日本 23 ー 23 カナダ 引分
ラグビーワールドカップ第8回大会(2015年)

- 開催地:イングランド
- 開催期間:9月18日~10月31日
- 優勝国:ニュージーランド
- 準優勝国:オーストラリア
- 日本代表HC:エディ・ジョーンズ
- 日本代表キャプテン:リーチ・マイケル(FL)
ニュージーランドが大会史上初の連覇を達成し、過去最多優勝国となりました。
日本代表ヘッドコーチとして、元ワラビーズのヘッドコーチであるエディー・ジョーンズが新たに就任し、第2回大会以来となる勝利を達成。
しかも世界最強といわれる南アフリカに勝利したことで、世界中のメディアからスポーツ史上最大の番狂わせと言われました。
スコットランドには敗れるも、その後サモア、アメリカと順当に勝ち抜き、過去最高となる3勝をあげ、日本国内におけるラグビーの知名度の底上げにつながる記録的な大会となりました。
1戦目 南アフリカ(2015年9月19日)
日本 34 ー 32 南アフリカ 勝利
2戦目 スコットランド(2015年9月23日)
日本 10 ー 45 スコットランド 敗北
3戦目 サモア(2015年10月3日)
日本 26 ー 5 サモア 勝利
4戦目 アメリカ(2015年10月11日)
日本 28 ー 18 アメリカ 勝利
ラグビーワールドカップ第9回大会(2019年)

- 開催地:日本
- 開催期間:9月20日~11月2日
- 優勝国:南アフリカ
- 準優勝国:イングランド
- 日本代表HC:ジェイミー・ジョセフ
- 日本代表キャプテン:リーチ・マイケル(FL)
初のアジア開催となった本大会。
日本代表はホスト国として破竹の勢いで予選4連勝を飾り、史上初の決勝トーナメント進出を決めました。
日本代表戦の視聴率は試合を重ねるごとに増していき、準々決勝の南アフリカ戦では瞬間視聴率50%を記録、日本列島を熱狂の渦に巻き込み、ラグビーブームが巻き起こりました。
当時の日本代表のスローガンであった「ONE TEAM」は流行語大賞にも選ばれ、その影響力は凄まじいものでした。
1戦目 ロシア(2019年9月20日)
日本 30 ー 10 ロシア 勝利
2戦目 アイルランド(2019年9月28日)
日本 19 ー 12 アイルランド 勝利
3戦目 サモア(2019年10月5日)
日本 38 ー 19 サモア 勝利
4戦目 スコットランド(2019年10月11日)
日本 28 ー 21 スコットランド 勝利
準々決勝1戦目 南アフリカ(2019年10月20日)
日本 3 ー 26 南アフリカ 敗北
ラグビーワールドカップ 日本代表戦績まとめ

開催年 | 対戦国 | スコア | 勝敗 |
1987① | アメリカ | 18-21 | ● |
1987② | イングランド | 7-60 | ● |
1987③ | オーストラリア | 23-42 | ● |
1991① | スコットランド | 9-47 | ● |
1991② | アイルランド | 16-32 | ● |
1991③ | ジンバブエ | 52-8 | ● |
1995① | ウェールズ | 10-57 | ● |
1995② | アイルランド | 28-50 | ● |
1995③ | ニュージーランド | 17-145 | ● |
1999① | サモア | 9-43 | ● |
1999② | ウェールズ | 15-64 | ● |
1999③ | アルゼンチン | 12-33 | ● |
2003① | スコットランド | 11-32 | ● |
2003② | フランス | 29-51 | ● |
2003③ | フィジー | 13-41 | ● |
2003④ | アメリカ | 26-39 | ● |
2007① | オーストラリア | 3-91 | ● |
2007② | フィジー | 31-35 | ● |
2007③ | ウェールズ | 18-72 | ● |
2007④ | カナダ | 12-12 | △ |
2011① | フランス | 21-47 | ● |
2011② | ニュージーランド | 7-83 | ● |
2011③ | トンガ | 18-31 | ● |
2011④ | カナダ | 23-23 | △ |
2015① | 南アフリカ | 34-32 | ○ |
2015② | スコットランド | 10-45 | ● |
2015③ | サモア | 26-5 | ○ |
2015④ | アメリカ | 28-18 | ○ |
2019① | ロシア | 30-10 | ○ |
2019② | アイルランド | 19-12 | ○ |
2019③ | サモア | 38-19 | ○ |
2019④ | スコットランド | 28-21 | ○ |
2019⑤ | 南アフリカ | 3-26 | ● |