あなたは筋トレの前後に、ウォームアップとクールダウンをおこなっていますか?
過去に部活動などで運動の経験があれば、アップとダウンともに必ずしていたかと思います。運動経験者の方ならほぼ無意識でやっているかもしれません。
ではそんなアップとダウン、それぞれいったい何のために行っているのか知っていますか?
実は運動をする上で、それぞれに重要な意味があるのです。
ウォームアップの効果とは?
ウォームアップをすることで、以下の効果が見込めます。
ケガの予防
アップを行うことで体温が上昇します。
体温が上がることで筋肉の温度も上昇、それにより筋肉および関節の可動域が広がります。
そうすることでトレーニング時の動きに身体が対応しやすくなり、ケガを防ぎやすくなるのです。
身体の機能が向上
アップをすることで、筋肉だけでなく神経系の反応が活発になります。
これにより身体の反応がよくなり、より素早く効率よく身体を動かすことができるようになります。
心臓や肺への負担軽減
軽度の運動を行うことにより、心拍数を徐々に上げていくことができます。
そうすることで心臓や肺への負担を軽減することができます。
急に激しい運動を行うと、一気に心拍数が上昇し心臓などに大きく負担がかかってしまいます。
アップのやり方について
方法はさまざまですが、一般的なのはラジオ体操や軽めのジョギング、またストレッチなどが適しています。
ジムに通っている方であれば、ランニングマシーンやエアロバイクなどをおこなうのもアップに適しています。
あくまでアップなので、そこまで息が上がらない程度の強度でおこなってください。
この時注意したいのが、アップで準備体操を行う際は動的ストレッチを行うよう心がけて下さい。
動的ストレッチとは、ラジオ体操のように各部位を動かしながら伸ばすストレッチのことです。
この動的ストレッチに対し、静的ストレッチは身体を動かさないで、反動を使わずしっかりと筋肉を伸ばすストレッチです。
運動前にこの静的ストレッチを行ってしまうと、筋肉が伸びきってしまうことで収縮時のパワーが落ちます。すると最大筋力が落ちてしまい、運動の効果が減少してしまうのです。
なので運動前に行うストレッチは、動的ストレッチでおこなうよう意識してください。
クールダウンの効果とは?
クールダウンをすることで、運動によってたまった疲労の回復を促します。
ダウンをすると血行が良くなり、体内の疲労物質が排出されやすくなります。
そうすることで身体から疲れが取れやすくなるのです。
逆にこれを怠ってしまうことで疲れがなかなか取れないだけでなく、筋肉が固くなり身体のコリなども引き起こしてしまいます。
運動時の疲れを翌日以降になるべく持ち越さない為にも、ダウンは欠かさず行いましょう。
ダウンのやり方について
アップと同様に、ストレッチや軽めのジョギングなどをおこないます。
クールダウン時のストレッチは、アップ時とは反対に静的ストレッチを行うようにしてください。
静的ストレッチとは、前述の通り反動を使わずしっかりと筋肉を伸ばすストレッチのことです。
運動後は使用した部位をしっかりと伸ばしてあげることで、その部位の血行が良くなり疲労物質の排出を促します。
そうすることで、より疲れが取れやすくなります。
身体にやさしく、運動を楽しもう
アップとダウンをしっかりと行い、健康的に運動を楽しみましょう。
アップやダウンを怠ることによって、ケガをしてしまったり、運動の疲れが取れず何日間も疲労困憊の状態で過ごしてしまっていては、元も子もありません。
少々面倒に感じる方もいるかもしれませんが、アップ、ダウンは運動の前後に欠かさず行うようにしましょう。
トレーニングをする上で一番大事なことは、安全に、かつ健康に取り組むことです。
身体を十分に労わりながら、トレーニングを楽しんでください!